エジプトのキリスト者に襲撃続く
Zenit.org - ローマ、2月18日：　いわゆる「アラブの春」以後もまだ、エジプトのキリスト教徒は祖国の安全を願い続けている。最近では、サルセナ村の聖ゲオルガス・コプト教会が襲撃と放火によりほぼ破壊された。地元のイスラム教徒の家族が避難救助するまでに、数人の信徒と主任司祭が負傷したが、軽傷であった。エジプト・メルキト派教会のラフィク・グレイケ神父は、2012年の革命以来、エジプトのキリスト者に対する襲撃が極端に頻繁（週ほぼ一回）になっていると語った。

キリスト教指導者たち、米国政府に貧窮者支援を喚起
Zenit.org - ワシントン、2月27日：　延べ100人の米キリスト教指導者が25日、オバマ大統領と連邦議会議長たちへの書簡のなかで、「貧しい人々に対する政府の責任を訴え」、「共通善の推進、公平性の確保ならびに最弱小層の保護という政府の義務を、確信をもって言うことが、よき宗教、よき政治である」と言明した。同書簡はキリスト教諸教派のエキュメニカル「保護サークル」連合の名で提出された。

シリア：　子どもの教育と福祉を脅かす紛争の二年
JRS Dispatches - 3月15日：　シリア紛争も３年目に入るなか、シリアの子どもたちの保護と福祉には深刻な妥協が続いている。重要なインフラがほぼ壊滅状態である現状は、人道支援に充分な資金が不足している事態によって悪化している。多くの場合、シリアの子どもたちが2年近く受けている教育だけが、そうした緊急支援となっている。正規の学校教育が機能し続けている場所では、JRS（イエズス会難民サービス）が提供する補助的な支援もまた、紛争がトラウマとなっている子どもたちへの心理社会的なクッションとして、重要な機能を果たしている。

教皇、全人類に創造の管理人となるよう呼びかける
The Tablet - 3月23日：　教皇フランシスコはローマ司教として公式に使徒ペトロの奉仕職を開始するにあたり、カトリックと善意のすべての人々に向けて、みなが「神からの賜物」を大事に保護する召命を受けていると語った。その賜物には、環境、子ども、高齢者、社会の最貧最弱層、およびかれら自身が含まれる。「われわれは創造の管理人、自然界に刻印された神の計画の管理人となり、環境とお互い同士の保護者となりましょう。破壊と死の兆候がわれわれの世界の歩む道の部分とならないようにしましょう」と、新教皇はサン・ピエトロ広場での就任ミサ（3/19）のなかで語った。

ソウル大司教、「北朝鮮の兄弟姉妹に恵みと祝福」を祈る
Fides Agency - ソウル、4月3日：　戦争の脅威に対する応答は、「北朝鮮でわれわれと離れ離れになった兄弟姉妹に豊かな恵みと祝福がありますように」であった。これは、アンドレア廉洙政Yeom Soo-jungソウル大司教が復活祭メッセージのなかで、朝鮮半島で平和が常に勝利するようにと願って述べた言葉である。大司教はこの問題と「単なる過去の出来事ではない」イエスの復活との関連を指摘しており、「神の愛と平和がみなさんと全コリアにありますように」という言葉でメッセージを結んでいる。

世界の13億人が1日1.25ドル以下で暮らす　Fides Agency - ワシントン、4月3日：　極度の貧困生活をおくる人の50％以上が、中国、インド、ブラジルに集中している。世界銀行のデータによると、計13億人が1日1.25ドル以下で生活している。1980年代初頭以来、6億人が貧困を克服できており、極端な条件下で生活する人の割合は42％から19％に減少している。専門家によるとこの減少は中国、インド、ブラジルの主要新興国の進歩によるものだが、それでも貧しい人々の50％以上がこれらの国に集中している。

コンゴ：　グレート・レイク地域の危機を煽る武器に反対して、イエズス会がイニシアティブ
Fides Agency - キンシャサ（コンゴ）、4月3日：　アフリカのイエズス会社会使徒職諸機関の代表は、ブルンジ、コンゴ共和国、ルワンダ、タンザニア、ウガンダから成るグレート・レイク地域（Great Lakes Region）の紛争に対処するための共同のアドボカシー（権利擁護）活動について話し合うため、3月にナイロビで会合を開いた。コンゴ民主共和国東部だけで200万人が、大規模な強制退去、性暴力や性差に基づく暴力、少年兵徴集などの日常化した人権侵害にずっと苦しんでいる。紛争の根本原因を根絶する価値ある一歩が未だとられていないなかでの、「イエズス会グレート・レイク・アドボカシー・イニシアティブ」立ちあげであった。かれらの課題は、紛争と兵器拡散との関連について同地域内のすべての利害関係者の意識を高めること、また武器流出の起源をたどりその分野の深い研究を行うことである。

アルン　デソーザ（イエズス会司祭）
村山　兵衛（イエズス会神学生）