東南アジア諸国は現在、ボートピープルの問題に直面しています。2015年4月末時点で、約8千人のロヒンギャが、上陸が許可されないまま、船に乗って海上を漂っています。5月20日、インドネシア政府とマレーシア政府は、ロヒンギャやバングラデシュ難民の上陸を許可し、彼らのためのシェルターを設置する決定を下しました。JRSインドネシアはすぐに、調査・対応チームをインドネシアのアチェに送り、緊急支援活動を開始しました。
JRSの総合的見解
ロヒンギャの人々は、かつてミャンマーのラカイン州に住んでいました。彼らは安全を求めて、ミャンマーからバングラデシュや、海を渡る危険を冒してまで、タイ、マレーシア、インドネシア、オーストラリアなどへと逃れていきました。けれども、それらの国においてもなお、彼らは法的身分をもっていないがために、送還やひどい人権侵害の問題に直面しています。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によって、難民とみなされているにもかかわらず、彼らは移住を無期限に待たされ続けています。地域の中で、どこを難民のための限定的な移住地とするかという政策があいまいだからです。アジア太平洋諸国の政府は、彼らに支援の手を差し伸べるべきです。領地の中にロヒンギャを受けいれる場をつくり、彼らの保護を保証しなければなりません。また、持続的解決策を見つけられるまで、UNHCRと共に、地域的なロヒンギャの保護体制を調整するべきです。その間、ロヒンギャの人々には移住資格が認められなければなりません。
JRSの対応
◆ JRSインドネシアとJRSタイは、ロヒンギャの支援活動に携わり、地域の他のNGOとの間で起こることをモニターし続けています。
◆ 危機への対応は、拘束状態を改善するために、日々の食糧、衛生用品、毛布、マット、医薬品などの物的支援を行っています。
◆ 医療支援を通じて、現地のカリタスとも協力しています。
【JRSは、ロヒンギャのための募金キャンペーンをはじめました】
日本でのお問い合わせは、イエズス会社会司牧センター(安藤神父)まで
電話:03-5215-1844 Fax:03-5215-1845
officeアットjesuitsocialcenter-tokyo.com
http://www.jesuitsocialcenter-tokyo.com
《募金の送付先》
郵便振替:00140-4-94839
加入者名:イエズス会社会司牧センター
※通信欄に必ず、「ロヒンギャ募金」と明記してください