ナイジェリアの自爆攻撃、犠牲者36人に
(ロイター通信、カドゥナ、ナイジェリア、4月9日)
復活祭の日曜日にナイジェリア、カドゥナ州北部の町の教会で発生した車両爆発は、少なくとも36人の死者と、13人の重症患者をもたらしたと、病院関係者 と赤十字は報告した。翌日には、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」によると思われる襲撃で4人が死亡、巨大な爆発物がカノで発見された。
シリア――キリスト者がイスラム武装集団の標的に
(Fides通信、ダマスカス、3月30日)
シリア解放軍と抗争状態にあるイスラム系武装組織が、継続する紛争でキリスト者を標的にしている。10,000人のキリスト者が、スンニ派イスラム集団か らの圧力でレバノン国境と接する町クサイルから逃避したと、現地の司祭がFidesに語った。民衆反乱に参加しようとしないキリスト者はますます疎外さ れ、革命の「敵」とみなされる。なお、前の週にはシリア・カトリック共同体がシリア解放軍に史的文化遺産の礼拝用建造物の保護を要請している。
世界のカトリック司祭、着実に増加
(Zenit、バチカン、3月12日)
教皇庁国務省長官タルチシオ・ベルトーネ枢機卿は、教皇庁年鑑2012年版を教皇に提出した。2010年の統計によると、カトリック人口は2009年の 11億8,100万人から2010年の11億9,600万人へと、1,500万人の増加となった(1.3%増)。司教の数は、5,065人から5,104 人へ(0.77%増)、司祭数は410,593人(教区司祭275,542、修道司祭135,051)から412,236人(教区277,009、修道 135,227)へと上昇した。
世界の移住移動者の半数はキリスト者
(ENIニュース、ニューヨーク、3月30日)
キリスト者は、生地の国を離れ現在別の国で定住する世界2億1,400万の移民移住者の半数(49%)を構成している。ピュー・リサーチ・センターの『宗教と公的生活フォーラム』による新たな研究の報告(3月8日)。
カリタス、移民女性援助を各国に呼びかける
(Zenit、ローマ、3月7日)
より良い生活を求めてかつてないほど多くの女性が単身で移住している。「国際女性の日」に公表された報告書で、世界カリタスは各国政府と移民移住者への社会福祉事業が移民女性のニーズに答える必要性について述べた。
信仰の「副業化」に対峙して、十字架着用を促されるキリスト者
(The Telegraph、ロンドン、4月6日)
ケアリー前カンタベリー大主教(聖公会)とスコットランドのキース・ オブライエン枢機卿(カトリック)はキリスト者に向けて、信仰への誇りを持って十字架をつけ、公共生活でキリスト教を「副業」におとしめる傾きに立ち向か うよう呼びかけている。2010年に十字架ネックレスを脱ぐことを拒否して解雇させられた看護婦シャーリー・チャプリンも、キリスト者が信仰をもって「立 ち上がる」よう呼びかける。D.キャメロン英首相は一週間前に、世俗政治活動家に勝利をもたらした一連の訴訟のあと宗教の地位復権を求めて行われたキリス ト者の「応戦」に言及していた。ここ数年キリスト者が就業中の十字架着用、医療患者への祈りを妨げられている。政府法官たちが前述の訴訟判例を使って、十 字架がキリスト教の本質的な要素とみなされない以上キリスト者に十字架をつける「権利」を主張できないと、論証しようとしていることが前月、明らかとなっ た。
まとめ: アルン デソーザ(イエズス会神学生)
村山 兵衛(イエズス会神学生)