2020年5月2日
イエズス会社会司牧センター 所長
梶山 義夫 SJ

  「あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい」

マタイ14:16

現在、多くの人々がコロナウイルス感染による緊急事態宣言の影響を受けて、失業したり、アルバイトをできなくなっている状態が生じています。そのため生活を維持できなくなっている人々が数多く出ています。
その中で、本センタースタッフのニャー神父は協働する方々と「一杯の愛のお米プロジェクト」を立ち上げました。今後さらに生活を送るのに困難な状況の人々が増えると予想されます。その方々の切実な要望に応えたいと思い、本センターもこのプロジェクトに協力することにいたしました。
  皆様方もさまざまな形で苦しい状況の人々のために奉仕をしておられますが、このプロジェクトにも参加してくださるようお願い申し上げます。

お知らせ

寄付の受付は、6月15日(月)をもって終了いたしました。
 多くの方々のご協力に、心から感謝申し上げます。

お問い合わせ先

担当:ニャー神父
03-5215-1844 もしくは 080-4208-2309

donation
1
donation
2

5月7日追記

中国・四国地方、九州・沖縄地方への発送作業は、
下関の中井淳神父とファン・デュック・ディン神父が引き受けてくださいました。

to local
1

donation
2

6月1日追記

大阪と名古屋での発送作業は5月末をもって終了しました。
発送作業にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
以降は、上記の埼玉県川口市か山口県下関市にお送りください。

6月8日追記

本プロジェクトは、6月20日(土)に最終発送を予定しています。
そのため、支援の申請や寄付の受付を6月15日(月)をもって終了いたします。
あともう少しだけ、ご支援ご協力をお願いいたします。


For the Needy

おこめが ひつようなひとは 《こちらのFORM》で あなたのじゅうしょを おくってください。
 べとなむじん でなくても こまっているひとは もうしこめます。

「一杯の愛のお米プロジェクト」について

2020年5月2日(5/13更新)
イエズス会社会司牧センター スタッフ
ヨセフ・グエン・タン・ニャー SJ

「一杯の愛のお米プロジェクト」は、4月9日に発足しました。目黒教会のペトロマリア・グェン・フー・ヒェン神父と聖ヴィンセンシオ・ア・パウロの愛徳姉妹会のシスターマリア・レ・ティ・ランと私で立ち上げたプロジェクトです。4月から多くの方から「食料に困っている」や「仕事がなくて、生活出来ない」というメッセージが入って来たからです。愛徳姉妹会のシスターたちとイエズス会社会司牧センターで働いている私が窓口になっています。

当初、食品に困っている人々は少ないと思っていましたが、日本中から申請がたくさん来ています。
私たちはベトナム人の共同体に呼びかけて、お米が余っている人々からお米を送って頂き、他の食品をたくさん持っている人々から食品を送って頂いています。もちろん現金を寄付してくれた方々もいます。お金を頂いて、足りていない食品を買って、準備して、困っている人々へ送ります。今までに送った一人分は、以下のような内容です。

  • お米 5キロ
  • 揚げ油 1リットル
  • ナンプラー 1リットル
  • 砂糖 1キロ
  • ラーメン 5個
  • マスク 2枚
  • カップラーメン 2個
  • お菓子や振りかけ など

これらの食品を用意するために約5千円かかります。また、宅急便代は大体1,500円なので、合計すると一人分は約6,500円になります。

5月9日までに、全国に約2,000人分を送りましたが、現時点の申請者リストでは、まだ600人以上が送ってもらうのを待っている状態です。個人情報を守るために、このリストを見せることはできませんが、簡単に数えてみたところ、長崎教区や広島教区だけで80人、大阪教区は約100人、名古屋教区は110人、さいたま教区は50人、東京教区は80人などです。

私たちは最初、困っている人々は少なく、小さな規模で何とか出来ると思っていました。今、この状態になっているので、もっと多くの方々のご協力が必要だと分かってきました。すでに、山口県にある下関労働教育センターの方々と細江教会のディン神父(イエズス会)、大阪教区・仁川教会の和越敏〔Emmanuel Binh〕神父(コンベンツアル聖フランシスコ修道会)、それに名古屋教区で働いているタン・ヒ神父(神言会)と若者たちの協力を求めています。これからも出来る範囲までやり続けたいと思っています。

  どうかお祈りとご協力を頂ければ幸いです。

一杯の愛のお米プロジェクト
一杯の愛のお米プロジェクト

 分配・発送作業の様子。換気をよくし、社会的距離(social distance)を保ちながら作業しています。


「一杯の愛のお米プロジェクト」中間報告

2020年5月22日

4月9日から行っている「一杯の愛のお米プロジェクト」は、在日の困っている外国人へ基本的な食料を送るという目的を持って立ち上げました。このプロジェクトを始めてから7週間が経ちました。当初、1箇所(川口教会)だけで支援活動を行なっていましたが、3週間前からは、名古屋と下関、大阪でも支援活動を行なっています。毎週、この4箇所で、約600人分の食料を準備して送っています。

「寄付をどうやって集めるのか」とよく質問されます。当初、在日のベトナム人のカトリック共同体の中で寄付を呼びかけました。しかし、申請してきた人数を見ると、ベトナム人のカトリック共同体だけでは力が足りないと感じ、5月2日から、イエズス会社会司牧センターを通して寄付を呼びかけるようになりました。そして、社会司牧センターの責任者やスタッフの協力を得て、いろいろな団体から食料をもらえるようになりました。その後、麹町聖イグナチオ教会の主任司祭である英隆一朗神父(イエズス会)や浅草教会・上野教会の主任司祭である晴佐久昌英神父(東京教区)を通して、日本人のカトリック共同体でも寄付を呼びかけるようになりました。このようにして、最近多くの日本人の方々から寄付を頂いています。

皆さんのおかげで、この7週間で、約2,600人分の食料を人々へ届けることができました。そして、申請してきて、食料の到着を待ってもらっている人々は今でも約600人います。最初は、ほぼベトナム人からだけでしたが、現在では、他のアジアの人々からも申請が多く届いています。

この支援活動はいつまで続くのか、まだまだ終わりが見えていない状態です。「緊急事態宣言」が解除されても、すぐには普通の生活に戻ることができないと考えています。おそらく、6月下旬まで続ける可能性が高いです。これからも皆さんのご協力とお祈りを求め続けたいと思います。
どうぞ、宜しくお願い致します。

イエズス会社会司牧センター
ヨセフ・グエン・タン・ニャーSJ