イランの治安部隊、牧師を拘留
(モハバト・ニュース):牧師Vruir Avanessianは深刻な健康問題と継続的な特殊医療処置の必要性にもかかわらず逮捕された。拘留中に尋問を受けていたが、定期的な透析のために地元の病院に運ばれた。15日後の一時保釈である。これまでのところ、この牧師の逮捕拘留の罪状や理由は明らかとなっていないが、逮捕は、イラン国内のキリスト教改宗者との接触によるものと思われている。同牧師は他のキリスト教改宗者と一緒に、クリスマスを祝うためにテヘラン北部の自宅に集まっていたが、情報省の秘密警察に逮捕されていた。
中国・宜(ぎ)賓(ひん)市の司教ヨハネ陳適中師、追悼
バチカン市国、(Fides Agency):教皇庁聖座広報部は公式声明の中で、中国本土、宜(ぎ)賓(ひん)市の司教ヨハネ陳適中(Chen Shizhong)の死を発表した。陳司教は12月16日に95歳で逝去。同記事発表によると、陳司教は文化大革命の1950年代に投獄され、強制労働収容所に送られる判決を受けた。1985年、陳師は司教叙階を受け、続いて四川省地域の神学校の学院長になったが、健康上の問題で退任。後に宜賓教区の司教に任命され、20年以上に亘り職務を果たした。同司教の寄与により、1980年代から1990年代に教区の司祭・修道生活への召命が復活した。
北ナイジェリアの過激派、キリスト者15人の喉を斬る
(Newsletter-Asia)国際キリスト教コンサーン(ICC)は、少なくとも15人のキリスト者がナイジェリア北部のボコ・ハラムの過激派と思われる者によって殺されたと知らせを受けた。過激派たちは早朝、マイドゥグリ郊外に位置するムサリ市のキリスト者15人の自宅に忍び入って、彼らの喉を斬った。ボコ・ハラムは現在、ナイジェリア北部の支配をめぐって、政府と戦っているイスラム過激派グループ。 2009年に武装を伴う暴動を始めて以来、キリスト者を中心とする3000人以上をナイジェリア内で殺害している。
フィリピン人弁護士、生殖機能にかかわる健康法案に反対する嘆願書提出
マニラ、(Zenit.org):フィリピン大統領ベニグノ・アキノ3世は昨年12月21日、生殖機能にかかわる健康の法案(現共和国法10354)を承認したが、ジェームズおよびラブリー・アン・インボン両弁護士は、法令が無効であると宣言するよう比最高裁に嘆願書を提出した。生殖機能にかかわる健康の法案は、10年以上前に紹介されていたが、カトリック教会と親カトリック政府関係者からの強い反対により、法制化が難航していた。新しい法律により、政府は性教育や避妊のために基金の提供を行うことができるようになる。
クリスマスの日の攻撃のタンザニア被害者の地元の司祭
ダルルエスサラーム、(Fides Agency):あるタンザニアの司祭がザンジバル島で武装集団にクリスマスの日に襲われたが、順調に回復している。このA・ムケンダ神父は、地元の別の教会でミサを捧げた後にトモンドの自分の教会に戻る途中で、頬と背中に銃弾を二発受けた。武装集団は教会に侵入し、司祭館の物品を奪って行った。ムケンダ神父が犠牲となったのは、過激派からの襲撃ではなく日常茶飯の犯罪によるものであるが、ここ数カ月の間で宗派間の緊張が続いており、キリスト教諸教派の教会での略奪につながっているという。
世界のキリスト者迫害、1億人に上る
(ロイター通信):世界中で迫害されているキリスト者の数は、1億人に上る。迫害下にある世界中のキリスト者を支援している、どの宗派にも属さないキリスト教グループ「オープン・ドア」の年次報告書によると、状況はシリアやエチオピアで最も急速に悪化しているという。米国に拠点を置く同グループの報告書は「世界中で推定1億人のキリスト者が迫害を受けている」と述べる。リストに挙げられた全50カ国は、46位のコロンビアを除き、すべてがアフリカ、アジア、中東の諸国である。
アルン デソーザ(イエズス会司祭)
村山 兵衛(イエズス会神学生)